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キャンピングカーの 車体構造のお話しです

2013.12.10

今回は、何度もこのブログで紹介させていただいていますセレンゲティ パタゴニアのスペースフレームの紹介です
この2車種はモノコックボディのハイエースワイドワゴンの運転席後部をカットして 新たにスペースフレームを施工する事により車体強度を確保しリアキャビンを構築しています
そのハイエース ワイド ワゴンをベースにした製造途中のセレンゲティの写真です
キャプチャ
完成すれば隠れてしまう鋼製のスペースフレームです(ルーフ部の取り付けする前の写真です)
そのスペースフレームの強度へのこだわりの作業ですが、フレーム全体の強度を増す為、赤丸の部分を見てください
ガセットと呼ばれる、建物でいえば筋交いに当たる三角鋼板が、縦横それぞれ鋼製の角パイプの交点には総てこのパーツが溶接されています
その効果は著しく、車体全体の強度を高め ねじれ たわみをなくす事に大きく貢献しています
この作業はボディカット後にスペースフレームを施工する事で より大きなモノコックボディを再構築した事になるのです
ここで少し自動車の車体(車台)構造について解説します
自動車の車体構造は大きく分けてシャーシー構造とモノコック構造があります
建物で例えるとシャーシー構造が柱構造、モノコック構造が2X4(ツーバイフォー)にあたります
柱構造は壁が無くても、2X4は柱が無くても強度を確保できる工法です
そうです!モノコックは卵の殻と同じで そのもの自体はさほど強度は無いですが、全体を繋ぎ合わせる事で十分にその強度を発揮する構造です
セレンゲティ&パタゴニアはこのモノコックとシャーシー構造の合体構造です
この鋼製ボディのおかげで高速走行時での安定性を確保し普段走り時での家具等のきしみ音を無くす事に貢献しているのです
ところで、海外で見かけたスペースフレームの親分の 真っ青なショットがコレです
キャプチャ
まさに走るスペースフレームですね
街中、白昼、堂々としかも手を振りながらのスケルトンでの走行です!
(シャーシー構造なので強度的には完成しているので走行には問題がない)
でもよく考えれば、弊社社長 愛用ののバギーもフレーム構造のスケルトンだな~
キャプチャ
スペースフレームはチューブラーフレームとも呼ばれ、あの名車フェラーリのF-40もこの車台構造です
キャプチャ
今回は、スペースフレームの自慢話でした
キャンピングカーのファンルーチェからの解説でした